だいたいゲーム

多分ゲームしてます。ゲームが好き。 好きの域を出ない。 ゲーム全般は嗜まない。

Gone Home

Gone Home
去年のセールかなんかで何となく買った探索ゲーム。
公式サイトで各言語の有志ローカライズファイルが公開されているので、導入について説明されているブログなどを参考に導入。

1年の長旅から帰宅したものの、父母、そして妹も居ない。
彼らは一体どこへ行ってしまったのか?

主人公が不在の間に何があったのかを誰も居ない家を探索しメモなどを見つけることでヒントを得ていきます。

外は嵐、雨の降る音と雷が聞こえてくる。
探索中も誰も居ないはずなのに家具の軋む音が隣の部屋から聞こえてくる。
照明の消えた暗い家
荒らされた寝室
赤い液体に汚されたバスルーム
何やらおかしな文言が並んだメモ


どうやらこの家には秘密があるらしい

家族の肖像画
皆何処へ行ってしまったのか?
この絵の側にある留守電を再生すると妹の名前を呼びながら泣く女の声が入っている。

当初は行ける範囲に限りが有り、入れない場所があるが探索をするうちに「秘密の通路」や「隠し扉」などが開かれていく。


と、ここまでの説明だけ見たらホラーゲームですが、ホラーゲームではありません

暗証番号が必要な場所が2箇所くらいありますが部屋を順番に見ていくだけでヒントがありすぐに番号は手に入ります。
だらだら家の中を「主人公へ向けた妹の日記」を開示するアイテム(主にメモ)をアクティベイトしながら家中にあるメモやら何やらをクリックして進んでストーリーを把握して2時間ほどでクリアします。

ミュージックテープ、バッジなど収集要素みたいなものはあるものの何も実績もなし。
やりこみ要素は全メモ取得くらいだけどまあだいたい分かりやすいし1回やればもう良いかな・・・って感じです。
steamではなんでかカードは取得出来るんですけどネェ・・・・。

前述のようなホラーっぽい雰囲気はあるのでホラー苦手な友人にでもやらせてみればその反応でもう1度楽しめるかもしれない、くらい?

以下ネタバレ
主人公ケイトの父親は売れない作家。JFK暗殺事件を題材にしたSF小説のシリーズを書いているが最初の出版社からは2冊めからもう出版はしない、と宣告されている。
知人からは売れない小説よりも電子機器のレビューの仕事を紹介された。
そんなこともあり父親は少しナーバスになっているようだ。
母親はそんな夫を支えながら森林管理局で働いており、昇進試験も合格し頑張っている。
最近新人の男と女友達について振り回されている?
妹は17歳。TVゲーム(ニンテンドーやらストリートファイターやら)や物語を作る事が好きな女の子。
隣に住んでるダニエルとは幼馴染でゲーム友達だったが思春期でもあり拒否感がある。
主人公のケイトは妹より3つ年上。1年間の世界旅行に出かけている真っ最中。妹とは仲が良かった。

そんな時、父親の兄弟?のオスカー氏が亡くなり、遺産としてその土地邸宅が主人公の父親に遺贈される。
主人公は旅行に行っている最中だが家族はその家に引っ越しをした。
SF専門の出版社から父親の小説が再出版され、第三巻も出るかも知れない。
しかし生涯独身だったおじはどうやら変わり者だったのか、単に築100年の古い屋敷ということだけなのか、とにかく、その家は近所から「気狂いの家」などと呼ばれており、新しい高校へ転入した妹は転校早々同級生達にからかわれたりして疎外感に悩まされて居た様子。
おかげで友達も出来ず、家でも部屋に籠っていたり、学校の宿題におかしな事を書いてみたりと反抗期真っ盛りといった有り様の妹に両親も悩んでいたらしい。
そんな妹は「運命の出会い」を年上の少女と果たした。
その少女はパンクな格好をしていてバンドを組んでいて、そして妹とすごく気が合っていた。
二人は意気投合し一緒にゲームセンターに行ったりパルプ・フィクションを観に行ったり妹が考えた物語の登場人物のコスプレをハロウィンにしたり、一緒にバンド活動をしたり女性の地位向上を訴えるパンフレットを作って学校で配布して問題になったり。
彼女たちはただの親友ではなく、愛を誓い合う恋人となった。

この事は「悪い友達」として引き離そうとする両親にも告白したが理解を得られることはなかった。
やがてパンクな彼女は以前から軍に入る決意していた事を妹が知る。
6月になったら二人は別れなければならない。
彼女が出発する数日前、ちょうど両親は記念旅行に出かける。
姉のケイトも6月に帰ってくるとは連絡があったが詳細な日時は何も連絡がない。
家族の居ない家で最後の逢瀬を楽しむ二人。秘密の通路や扉などを見つけ、オスカーを降霊術で呼びだそうとしたり、他愛のない時間を過ごす。
そして妹が眠る間に出発した彼女。
それに気付き1人泣いていた妹。
泣きつかれ眠っていると、彼女から留守電が入っていた。
彼女も泣きながら妹の名を呼んでいる。
三回目の電話に気付いた妹、二人は話し合う。
何処に派遣されるか分からない軍に行くのは辞めよう、理解してくれない両親に縛られるのも嫌だ。
二人で行けるところまで行って、二人で暮らそう。
両親の部屋から使えるものを持ち出し姉への手紙と日記を残し、彼女たちは旅立った。
そして誰も居ない家に、主人公ケイトが帰ってきた。

両親が旅行に行ったのは6/3から6/7まで。
主人公が帰ってきたのは6/6の深夜。

主人公はきっちりと帰宅する日時を早めに伝えなかったので、初めて帰る引っ越したばかりの家で1人彷徨うはめになったわけですな。
この舞台は1995年なんで、携帯やネットがそこまで普及してなかった故に・・・この家ではブラウン管TV、ビデオテープ、カセットテープ、カセット式ゲームなんかが現役で、妹の高校で流行っているのはポケベルとかなかなか時代背景もきっちりしてます。
お父さんがタイプライター使ってるのはやや懐古的な人という表現かな。

とても丁寧に物語の背景を作りこんでいるのはわかるのですが、如何せん、ゲームとしては、1回やったら、もういいや、という・・・・残念